植木温泉 平島館

合志川左岸の植木温泉はその昔、平島温泉とも云われたらしい。川の両岸には温泉宿が軒を連ねる。平島館もその一つだ。
離合困難な路地を進むと、平屋建ての温泉旅館が見えてくる。旅館ややの湯の西隣に位置する。看板がなければ迷うだろう。




玄関を入り声をかける。主人らしき方が出てきた。立ち寄り湯をお願いする。快諾。300円を手渡す。浴場は玄関からではなく建物右手にある勝手口のような場所から入る。3畳間ほどの脱衣所に先客の気配はない。

スリガラスの引き戸を開けると浴室だ。鶯色のタイルが迎える。右に浴槽、左に洗い場とシンプルな配置だ。6畳間ほどの空間だ。正面戸外には露天風呂がある。しかし湯は満たされていない。長い間利用されていないようだ。




内湯浴槽は2槽に分かれている。湯口のある小浴槽がやや熱め、広い浴槽は適温だ。湯はほぼ無色でなめらかな肌印象だ。手に取ると弱い塩素臭を覚える。記憶では硫黄臭がするはずだが感じ取れなかった。口に含んでも玉子味を感じることはなかった。泉質の変化はありうることだろう。




湯口からは大量の湯が供給されている。溢れた湯は浴槽の淵に刻まれた溝から流れ去っていく。常に浴槽に新しい湯を注ぐ湯量の豊かさこそ、植木温泉の底力なのかもしれない。


植木温泉 平島館
熊本市北区植木町大字米塚335
096(274)7251
単純温泉
44.1℃
シャンプー類あり 石鹸あり ドライヤーなし
内湯
300円
営業時間未確認(訪問時刻は午後3時頃)
2018/6/2

阿蘇白水温泉 瑠璃

阿蘇山の南を走る国道325と阿蘇中岳へつながる県道111が交差する側に温泉施設がある。宿泊や食事も可能のようだ。
管内に入ると売店、その先に自販機がある。受付の方にチケットを渡し奥へ進む。右手には休憩コーナー、奥には畳敷の休憩室、テラスにはテーブルや椅子が置かれ無料で寛げる。浴場は階段(又はエレベーター)を降りることになる。




大浴場は「かけぼしの湯」と「こづみの湯」があり、男女が週替わりするようだ。訪問時はかけぼしの湯が男湯であった。
脱衣所には木製の棚とコインロッカーが備わる。中央にはログハウスを思わせるデザインの椅子が配置されている。小学校の教室2つ分ぐらいの広さだ。
浴室に入る。左正面にかかり湯が用意されている。右手には洗い場とジャグジー浴槽が並び、左手には主浴槽が配置されている。浴室は25mプールほどの広さに思える。湯は無色透明。手にすくうと塩素臭に気づく。至って素直な肌印象だ。




戸外には露天が用意されている。冬場(12月~3月)は休止するが春から秋にかけては利用できる。露天は主浴槽の戸外を囲むように配置されている。一角には寝湯が用意されている。直射日光を避けて寝湯に身を任せれば極楽だ。露天からは植栽された庭を楽しむことになる。雄大な阿蘇の風景を眺望したいところだが、女性の利用を想定すれば致し方ない。




内湯、露天、サウナ、休憩室、シャンプー類も揃いドライヤーも利用できて300円、観光や休憩などでの利用ならコスパは高い。


阿蘇白水温泉 瑠璃
阿蘇郡南阿蘇村一関1260-1
0967(62)9999 HP
ナトリウム-炭酸水素塩泉
55.1℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天 サウナ
300円
家族湯 1500円/50分
8:00~22:00
休:第3水曜日
2018/6/2

白水温泉 竹の倉山荘

車による熊本市方面から南阿蘇へのアクセスはスムースだ。立野から長陽橋を渡り南阿蘇村に至る。右に俵山を遠くに眺めながら国道325を進む。
阿蘇山登山道路の南ルート入り口交差点手前3㎞付近に差し掛かると左手に案内板が見える。



駐車場に車を止め屋根付きの坂道を上ると受付だ。途中に出会った宿の従業員らしき方の笑顔と対応のやわらかさに癒された。
午前11時過ぎ、立ち寄り湯をお願いする。浴場は左手の扉を開けた先だ。暖簾が揺れる。



脱衣所には木製の棚とコインロッカーが備わる。明るい透明ガラス扉の向こうには露天が見える。まずは内湯へ。サウナも備わる。
内湯は岩で組まれている。岩はほとんどが黒いため浴槽内の段差がわかりにくい。見栄えはよくないが黄色い塗料で段差を示している。やむを得ない対策だろう。浴槽に満たされる湯は極々薄っすらと黄金色を帯びている。ほんのり塩素臭がする。肌には優しい印象だ。洗い場は白湯が供給されているようだ。

露天には太陽光を避けるため細かい網目のネットが頭上に施されている。露天の半分は浅く寝湯として提供される。露天からは長陽橋方向、夜峰山などを一望できる。露天浴槽の湯面下には吸湯口がある。掲示によれば、源泉かけ流し循環併用式とある。



最後まで貸切だった。温泉と贅沢な風景を一人っきりで楽しませていただいた。日常の暮らしでは見ることのできない風景だ。


白水温泉 竹の倉山荘
阿蘇郡南阿蘇村中松2065
0967(67)2980 HP
ナトリウム-炭酸水素塩泉
59.4℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天 サウナ 水風呂
500円
11:00~22:00
休:第3火曜日(及び6月、12月は第3水曜日)
2018/6/2

野の湯(家族湯)

国道325号と国道387号の中ほど、合志川を目の前にした場所に家族湯がある。辺りは水田が広がり、畜産農家の牛舎も複数見られる。
日曜日の昼下がり、駐車場では5台の車両が息を休める。受付棟に入る。右手に受付があり、振り返ると家族湯の写真とチケットの自販機が並ぶ。受付の方が空いている部屋を教えてくれる。露天が付いた内湯を選んだ。
奥へ進むと中庭らしき場所には見る者を驚かせるかのごとく、子供用のおもちゃが多種多量に用意されていた。




脱衣所にはプラ籠、ドライヤー、扇風機が備わり、エアコンは有料だ。扉を開けると浴室、戸外には露天風呂が用意されている。

内湯は適温、露天は熱めだ。温度の違いは湯口から注がれる湯の量によるところが大きいのだろう。浴槽は内側にタイル、淵には平石が貼られている。満たされる湯は薄っすら塩濁りで茶色の粒が舞っている。
湯口には布がまかれている。湯に混ざる物を取り除くためなのだろう。布の間から滴るように湯が注がれている。淵に刻まれた溝からは気付かぬ程度の湯が流れ去って行く。湯はヌルツル感を肌に与える。湯口の湯を口に含むと弱い塩味を感じる。気に留まるほどの臭いはない。




戸外に用意された露天は茶系統の平石を組み合わせたデザインだ。湯口から注がれる湯の量は内湯より多い。湯の印象は温度が高い以外に内湯と変わらない。



坪庭は高い塀に囲まれている。覗かれる心配はない代わりに一切の眺めは叶わない。




張り紙によれば、家族湯専門の施設だが、平日に限り一人500円で利用できるようだ。家族湯が提供されるのか、専用の浴室があるのかは未確認。


天然いで湯の里 野の湯
菊池市泗水町富納161-1
0968(23)2626 HP
ナトリウム-炭酸水素塩泉
47.1℃
シャンプー類なし ドライヤーあり
エアコン有料(100円/40分)
家族湯13室
露天・内湯6室 1700円/50分(追加350円/10分)
半露天2室 1700円/50分(追加350円/10分)
内湯5室 1400円/50分(追加350円/10分)
※内湯に限り平日は特別料金 1000円/50分(10:00~20:00)
10:00~26:00
2018/5/27

梶尾温泉 梶尾温泉センター

熊本市北区梶尾町は標高70mほどの台地につくられている。分譲されたと思われる住宅が連なる傍らには畑や緑が広がる。
午後0時過ぎ、駐車場には穏やかな空気が漂っていた。偶然にも11年前、同じ日に訪れていた。




白壁の浴舎に入る。右手にある無口な受付で料金を支払う。浴室は左手に進んだ先にある。脱衣所には100円コインロッカーと脱衣棚が並ぶ。先客2人が服を着ていた。



高い天井、広々とした浴室では、陽光を受けて主浴槽の湯がキラキラ輝く。男女を分ける壁に沿う浴槽を満たす湯はうっすら黄金色を帯びている。左壁に洗い場が並び、主浴槽の手前に水風呂とサウナが用意されている。
浴槽の角に設けられたパイプ状の湯口、絶えず注がれる湯を手にとる。口に含むと炭酸水素塩泉に似た鉱物味が存在感を主張する。適温である。ゆとりある浴槽を溢れた湯は淵を越えて洗い場へ流れ去る。




戸外に出ると岩で組まれた露天風呂が用意されている。透明に近い色の湯だ。湯口の湯を口に含むと内湯と同様の味がほんのり舌に届く。植栽された緑に囲まれ風景を眺めることはできないが、冬陽のありがたさを感じての湯あみで心身の緊張が緩む。




シャンプー類が揃う洗い場にも温泉が引かれている。混合栓湯側の蛇口を開けると、程よい湯温の温泉が洗面器を満たす。
浴室の先客は一人、サウナを利用していた。


梶尾温泉 梶尾温泉センター
熊本市北区梶尾町1294‐2
096(245)0677
単純温泉
47℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天風呂 サウナ 水風呂
430円
10:00~23:00
※別棟に貸切湯あり
2018/1/20

泗水ラドン温泉

菊池市と熊本市を結ぶ国道387号の途中、旧泗水町の中心部に差し掛かる場所に温泉施設がある。ラドンの表示が目を引く。



玄関を入ると自販機が行く手を遮る。入浴券を購入し右手の受付に座る女性に渡す。男湯は左手。脱衣所には10円コインロッカーが備わる。洗面台には2分10円のドライヤーも用意されている。



浴室は湯気が満ちていた。入って右手手前にかかり湯が用意されている。熱めの湯が満たされている。左手と右手見返りに洗い場が並ぶ。正面の窓に沿い浴室の3分の1ほどを浴槽が占める。
浴槽は二つに分かれる。小浴槽にライオン顔の湯口から湯が落ち、続いて大浴槽に流れ込む。大浴槽を満たした湯は淵に刻まれた溝から洗い場の床に流れ去る。小浴槽は熱め、大浴槽が適温である。




湯口の湯を口に含むと明らかな塩味を感じる。色はなく臭いも感じ取れない。大浴槽ではジャグジーが稼働する。洗い場にはシャンプーが並ぶ。250円の料金ながらシャンプー類が揃うとは驚きだ。洗い場にも温泉が供給されているようだ。



無言で脱ぎ着する先客は2人。浴室の先客は3人。午後1時を過ぎた時刻ながら賑わっている。後客も絶えなかった。


泗水ラドン温泉
菊池市泗水町吉富迫田2865-7
0968(38)4296
ナトリウム-炭酸水素・塩化物泉
47.6℃
シャンプー類あり ドライヤーあり(2分10円)
内湯
250円
6:30~22:30
2018/1/20