ラベル 小国町 寺尾野温泉 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 小国町 寺尾野温泉 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

寺尾野温泉 薬師湯

小国町の東部を南北に貫くファームロードわいたの中ほど、寺尾野地区への案内板に従いそれる。3分ほど下り車を停める。穂を満たした田んぼの側を抜けると浴舎が見えてくる。4年の歳月が消えていく。


浴舎はそのまま、浴室もそのまま、臭いもそのまま、脱衣棚も料金もそのまま。
誰もいない浴舎の窓は開け放たれ、心地よい9月の風が迷い込んでくる。


そっと身を沈めていくと、記憶に隠れた湯の印象が一気によみがえる。適温と硫黄臭に包まれ、心は安定する。


日々管理していただく地元の皆様に感謝しつつ、目を閉じしばらくを過ごした。


寺尾野温泉 薬師湯
阿蘇郡小国町大字上田字寺尾野
硫化水素泉
泉温不明
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯 
100円
入浴時間不明(地元の方に迷惑とならない昼間がよさそう)
駐車場:なし※路肩駐車可
2023/9/12

寺尾野温泉 薬師湯

舗装された公道の残地に駐車し農道を上っていく。黒い壁の浴舎が見えてくる。




静まり返った浴室には先客。挨拶し5分ほど同湯、やがて一人に。



湯口から注がれる湯の音だけが聞こえてくる。適温の湯に身を沈め目を閉じる。時間を忘れそうになる。

澄んだ湯が浴槽を満たす。湯口から湯をとり飲む。玉子味が広がる。ほんのり硫化水素臭が心地良い。優しい肌感触が残る。心身がリセットされるようだ。




100円の料金は変わらない。地元の方々のためにある共同浴場、よそ者に開放していただいていることに感謝しかない。


寺尾野温泉 薬師湯
阿蘇郡小国町大字上田字寺尾野
硫化水素泉
泉温不明
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯 
100円
入浴時間不明(地元の方に迷惑とならない昼間がよさそう)
駐車場:なし※路肩駐車可
2019/7/6

※寺尾野温泉は国土地理院2500分の1の地図に表示されている。地図を読むことができるならたどり着くことができるかもしれないが、浴舎が建つ位置とずれがある。グーグルマップの表示が正しい。おおよそ140m異なる。


寺尾野温泉 薬師湯

ここへ行く道順は二つある。国道387号から折れ旧万成小学校手前を左折、水田や畑、山林の間を抜けながら上がっていくルートとファームロードから下ってくるルートだ。いつものようにファームロードから向かった。



浴舎の周辺にある田んぼでは実った稲が刈り取りの時を待っているようだった。浴舎に入ると平日の午後ながら先客がいた。

熊本地震後の泉質の変化が気になっていたが、地震前の泉質に戻っているように感じた。供給される湯の温度、味、臭い、どれも過去の記憶と一致するように思えた。



浴槽を二つに分ける仕切りの淵の部分(平石)が外れている。2016年7月(熊本地震後)の写真に異常はない。劣化なのか、地震の影響なのか。

しばらくして地元の方が来られた。寺尾野温泉は集落の5軒で管理しているとのこと。浴舎を造る時には旧万成小学校辺りの人々までが寄附をしたそうだ。夕方になると地元の方々が温泉に来るらしい。



入浴料は100円。浴舎の維持管理は大変とのこと。老朽化への対応、自然災害への対応など。維持管理する地元の方々にあらためて敬意と感謝の思いを抱いた。

2016年7月の記録はこちら


寺尾野温泉 薬師湯
阿蘇郡小国町大字上田字寺尾野
硫化水素泉
泉温不明
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯 
100円
入浴時間不明(地元の方に迷惑とならない昼間がよさそう)
2018/9/28

寺尾野温泉 薬師湯

小国町の中心部から8kmほど東方向の山間に寺尾野という地名の場所がある。杉木立と狭い水田が描き出す集落の外れには黒い下見板壁の浴舎が立つ。共同浴場だ。



浴室と脱衣所が一体となった空間は板壁で男女を分ける。浴槽は2槽に分かれているように見えるが、手前の広い浴槽は男女が一つの浴槽を利用する。
料金は100円。料金についてのお願い書きの下にあるステンレス製の料金箱に入れる。



湯は透明、湯口から供給された湯は第1の浴槽に流れ次に手前の浴槽に注ぐ。手前の浴槽を溢れた湯は排水口に流され去っていく。
湯口から供給される湯を掌に取り口に含むと苦みを帯びた弱い玉子味と角ある印象を覚えた。苦みのないやわらかい玉子味という記憶は過去のもので、泉質は変化しているようだ。




湯温の印象も異なる。掛かり湯ですぐさまわかるほど源泉温度は高くなっているようだ。一人っきりの浴室に訪ねる人もいない。温泉は変化が必然とはいえ、10年以上変わらぬ印象を提供してくれたこの湯がこれほど変化したことに複雑な気持ちになってしまった。




浴舎の有様はここ数年変わってはいない。数ある九州の温泉の中で最も数多く訪れているのが寺尾野温泉だ。


寺尾野温泉 薬師湯
阿蘇郡小国町大字上田字寺尾野
硫化水素泉
泉温不明
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯 
100円
入浴時間不明
2016/7/24

寺尾野温泉 薬師湯

国道387号から折れ、山里の風景に包まれながら細い道を進んでいくと、高度は徐々に上がっていきます。



点在する民家が途切れたあたり、田植えが終わったばかりの小さな水田が目に留まります。何度も訪れている風景は記憶と変わらず迎えてくれます。




黒い板壁に守られた浴舎は薬師湯の文字が掲げられ、どうぞお入りくださいと招くように扉は開け放たれています。
浴舎に入ると、開けられた窓から入り込む5月の風音と注がれる湯音だけが耳に届きます。




木製の棚に服をしまい、用意されている洗面器で浴槽の湯を汲み上げかかり湯をします。2槽に分かれた浴槽は、湯口側でやや温め、男湯女湯とつながった手前の浴槽は、初夏から盛夏ならゆっくりと長湯できる湯温です。
無色透明の湯は一切の濁りもなく、明快な硫黄臭が鼻腔に届きます。飲泉すれば弱い玉子味、苦みはなくすんなりと喉を潤します。





競うことに追われる現実とは異なるひと時、穏やかな時間は心の乱れまで癒してくれるようです。
地元の方々により守られている共同浴場、よそ者にも入浴の機会を与えていただいていることに深謝。


寺尾野温泉 薬師湯
阿蘇郡小国町大字上田字寺尾野
硫化水素泉
泉温不明
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯 
100円
入浴時間不明
2014/5/24

寺尾野温泉 薬師湯

2度目の来訪、1年ぶりです。初めて訪れたとき、場所を探すのに大変苦労しました。たまたまこの温泉を訪れた方と偶然すれ違い、教えていただいて発見することができました。



寺尾野温泉は、地域の方々によって管理・運営されている共同浴場です。ひっそりと佇む館へ行くには、民家(左の写真)の中庭を通り抜け田んぼの畦道を進まなければなりません。駐車場もないので路肩に駐車させていただき、迷惑にならないように気を配ります。




入口を入ると左側が男湯、右側が女湯です。脱衣所と浴室は同じ空間です。浴室はこじんまりとした広さです。
初秋の頃、壊されたらしい料金箱は、きちんと脱衣棚の傍に掛けてあります。100円玉を入れて入浴できます。男女を仕切るのは隙間だらけの板壁のみです。女性の方は勇気が必要ですね。
湯口から供給された湯は一旦小さな桝に落ち、次に1.5m四方の浴槽へ注がれます。更にあふれた湯は、男女にまたがる広い浴槽へ流れ込みます。湯は湯口に近い浴槽であっても温い、冬場にはちょっと辛い温度です。
湯は有臭(弱い硫黄臭)・透明で湯の華をわずかながら見ることができます。浴槽はタイル張り、山川温泉共同浴場と同様に洗い場はなく浴槽の湯をすくって体を洗うことになります。

寺尾野温泉は、設備をどうのこうの言う温泉ではありません。山間の集落にあって、人を自然の一員だと思い出させてくれる温泉です。


寺尾野温泉 薬師湯
阿蘇郡小国町大字上田字寺尾野
硫化水素泉
湧出量344リットル/分 掛け流し シャンプー石鹸なし 
100円(子供50円)
2003/11/24


■再訪 2006/4/9
寺尾野へ足を運ぶのは2年半ぶりです。随分時を空けています。いつもの場所へバイクを停め、入口の家の方に挨拶をして、細い道を下ります。先客はカップル、入れ違いに貸切となりました。
これほど硫化水素臭が強かったかな?などと昔の記憶を呼び起こしながら湯につかります。

静かです。流れ込む湯の音ぐらいしか聞こえてきません。このひと時、ここに来ないとありえないません。地元の方がこつこつと守り続けてこられた寺尾野温泉、マナーを守り、入らせていただいていることへの感謝をせずにいられません。


■再訪 2012/4/8
民家の間をすり抜けて行く道とは異なる道が整備されています。民家の集まりから少し下った辺り、田んぼの間にコンクリートされた道が目に留まります。その位置からすでに浴舎の屋根が見えます。





浴舎も浴室も湯も料金も、何も変わらず迎えていただきました。


■再訪 2012/8/4
緑色を深めた稲が育つ間の道を進むと、記憶と一致する浴舎が見えてきます。人の気配はありません。夏にほどよい湯温の湯に身を沈め、目を閉じます。




日常の不条理が巡った後、この湯に導いていただいたことに感謝です。