少ない道案内を頼り細い道を進むと塀に囲まれた浴舎が見えてくる。植栽された木立の先には浴舎が立つ。中ほどには足湯がおごられている。木製の広い引き戸を開け受付に入る。待合には10室ある貸切湯の写真が掲げられている。部屋の空き状況や待ち時間は受付側のモニターで一目瞭然だ。
自販機でチケットを受付に渡し浴舎へ向かう。利用したのは1番石風呂（小）、料金は最も安い。三畳ほどの脱衣所には畳が敷かれた小あがり台、100円エアコン、ドライヤーが備わる。
扉を開けると露天風呂だ。既に湯口から勢いよく湯が注がれている。石と岩で組み上げた浴槽が中央に配置され、右に洗い場が配置されている。浴槽の先には坪庭が演出されている。周りは高い塀が守り、緑豊かな山鹿風景を眺めることはできない。
注がれる湯は無色透明だ。手にすくうと弱いが明らかにやわらかい硫黄の臭いがほんのり鼻腔に届く。
肌はヌルスベ感に包まれている。極上の湯だ。洗い場に引き込まれている湯も温泉だ。浴槽の湯口と同様に微硫黄臭が嬉しく臭覚を刺激する。
浴槽の上空には屋根がある。夏の日差しを遮る、雨の戯れをおさめるなどのためだろう。
浴舎はひっそりと存在しているが、待合いでは賑やかな子どもの声が多く聞かれた。どうやら滑り台がある貸切湯を利用する家族連れのようだ。
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露天湯椛
山鹿市中1326-11
0968（43）3026 FB
アルカリ性単純温泉
50.4℃
シャンプー類なし ドライヤーあり
家族湯10室 全室露天のみ
1200円～2000円/50分
10：00～夜中2：00
2015/7/19