木造の宿が趣を醸し出す通りをゆっくり進んでも、日奈久温泉センターから1分ほどで着く。
玄関先には日奈久共通の卵型表示板に宿の料金、立ち寄り湯の料金、営業時間などが表示されている。昼前、立ち寄り湯をお願いした。
男湯は湯がまだ満たされていないようで、女湯に案内された。整理され掃除が行き届いた浴場は思いのほか湯気の抜けがよく、真夏にあっても蒸すことがない。
浴槽は2つに別れ、湯口から湯を受ける小浴槽はやや熱め。配湯された共同源泉は消毒されるも加水などされずそのまま注がれているようだ。
小浴槽は角をなだらかな弧を描くようにデザインされた主浴槽と仕切り壁の底でつながり、小浴槽の湯が主浴槽へ流れ込む。溢れた湯は主浴槽の淵を越えて洗い場へ流れ去っていく。湯は澄み無色透明。手にすくうも臭いは感じない。弱アルカリ性の湯は肌を刺激せず優しい。
窓を開けるとさやかに坪庭が迎える。限られた空間を大切に生かした心配りだ。
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日奈久温泉 あたらし屋旅館
八代市日奈久中町283
0965-38-0213 HP
単純温泉
43.9℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯
400円
10:00~夕刻(要確認)
2015/8/1