木立に守られた坂道を伝い、受付棟へ向かう。
自販機でチケット購入、受付の方に家族湯をお願いする。ほんの少し待つと、瀬田の湯を案内される。脱衣所には編んだ脱衣籠が畳敷き長椅子の上に用意され、洗面台の前にはガスヒーター（？）が置かれていた。
脱衣所の奥の引き戸を開けると半間ほどの奥行きに洗い場が配置されている。その先の引き戸を開けると、半露天の空間に迎えられた。
湯はそのつど浴槽に満たされるらしく、湯口から勢いよく湯が注がれている。浴槽が満ちると湯は止まり、少しばかりの湯が注がれることになる。熱ければ加水も可能だ。操作方法は掲示に従えばよい。
湯は薄く緑色を帯びた土色で、表面に油のような広がりを見ることができる。見た目は個性的だ。湯口の湯を鼻に近づけてみる。これといった臭いを感じない。口に含んでみる。ざらりとした印象はあるものの、味わいに個性を見出せない。思いのほか素直な印象だ。
浴槽内は左側に傾斜と段、手前にも段が設けられているが、濁りのためよく見えない。浴槽に入る際は注意が必要だ。
浴槽の先には紅葉などが植栽され、緑が溢れている。葉の間からは阿蘇の山が垣間見える。葉が散る季節には阿蘇の山々を眺めながら湯を楽しむことができるのかもしれない。
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南阿蘇温泉 癒しの里（家族風呂）
阿蘇郡南阿蘇村立野461-94
0967（23）5335 HP
ナトリウム-マグネシウム-硫酸塩泉
54.1℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
半露天
2000円/60分（月～木の17：00までは90分）
大浴場：500円（月～木の17：00までは300円）
10：30～21：30
2015/5/27