暖簾をくぐり中へ入ると右に番台があり、老年の女性が座っています。女性の前におかれたプラボックスに料金を入れます。男湯は左です。番台のある空間には飲料水の自販機、壁には昭和33年の温泉分析表が掲げられています。
脱衣所には木製の棚が並び、奥には広い鏡が貼られています。服を着たり脱いだりする際に便利な木製の小さな番台も用意されています。そして、透明のガラス戸越しに浴場が見えます。
浴場の右にはかかり湯が入った壺、左には水色のタイルが貼られた水風呂が置かれています。中央には円形の主浴槽、右手壁には湯口が設けられ、主浴槽と湯口をつなぐように小ぶりの円形浴槽が隣接しています。浴槽内のタイルや淵は焦げ茶色に染まっています。長い年月が過ぎたことを想像させる浴槽の色具合です。
湯口から注がれる湯は、唸り声をあげて供給されています。極薄く褐色を帯びた無臭の湯です。口に含むと鉱物味が広がります。
浴槽から脱衣所を見ると、脱衣所と浴場を仕切る木製の戸が浴槽のデザインと重なって不思議な落ち着きを感じさせます。
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相良藩願成寺温泉
人吉市願成寺町402-1
0966（22）2621
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
45.2℃
内湯 水風呂
200円
6:00～23:00
2013/10/12