国道212号から県道134号に折れ、4kmほど山間の風景を眺めながら進むと、左手にベージュの壁、切妻屋根の建物が見えてきます。大きく施設名が掲げられています。
入浴時間前ながら、管理人と思われる方の配慮により浴場へ案内していただきました。
館内は天井が高く、太い丸太が梁として使用されています。浴場は左手。脱衣所には木製の棚とプラカゴ、一面ガラスの洗面台が並びます。片隅には鍵付き無料ロッカーが用意されています。
浴場は長方形で、正面ガラス窓に沿って主浴槽と小浴槽が配置されています。洗い場は右手壁に3か所、左手壁に2箇所です。湯口のパイプからはとうとう湯が注がれ、主浴槽は適温、小浴槽は極めて温い状態です。どうやら、小浴槽は源泉が注がれているようです。
主浴槽は底近くで極々微かに黄色を帯びています。湯口の湯は熱くて触れることはできません。浴槽の湯を手に取ると、塩素臭に気付きます。さらりとした肌感触です。小浴槽に注がれている温い湯を手に取り口に含むと、重い味わいと極僅かに玉子臭を感じ取れます。小浴槽に身を沈めていると肌や体毛に泡が付いていることに気付きます。
窓を開けるとすぐ側を川が流れ、稲の刈取りを終えた田や畑、山々の連なりを眺めることができます。4時前になると後客が一人一人と増え、浴場は会話で賑やかに変わっていきます。
主浴槽の左手壁側に吸湯口らしき穴を見つけました。作動はなく、溢れた湯は淵に刻まれた溝から去っていきます。
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湯田温泉 南小国町介護予防拠点施設湯夢プラザ
南小国町大字中原4172
0967(42)0005
カルシウム-硫酸塩泉
32.4℃
内湯
シャンプー類なし ドライヤーあり
16:00~21:30
休:火曜日
2013/10/20