明治43年創業とされる老舗旅館です。見る者を惹き付け、そして圧倒する木造3階建ての姿は、日本木造建築の魅力を見せつけます。
玄関を入ると広い土間空間が待ち受けます。靴を脱ぎ靴箱に入れます。右手にある受付で入浴料を支払います。浴場は庭と連なる宿の建物を眺めながら進む廊下の先にあります。青い暖簾をくぐると脱衣所です。
木製の棚に竹で織った籠が並びます。扉を開けると2方向一面ガラス張りの浴場が現われます。左に浴槽、右に洗い場が並ぶシンプルな構成です。戸外には岩を組んだ露天が配されています。
浴槽の淵に木をあしらった内湯は、柑橘が浮かべられていました。弱いカルキ臭を感じる湯は透明、柔らかい肌感触です。旅館協同組合からの配湯のようです。ガラス越しに眺める木造の建物は、見ていて飽きることはなく、整備された植栽にも癒されます。
露天に身をおくと、垣根の間から庭を歩く人の姿が見え声も聞こえます。
表示によれば、循環かけ流し併用との記述があります。
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日奈久温泉 金波楼
八代市日奈久上西町336-3
0965(38)0611 HP
単純温泉(日奈久温泉旅館協同組合混合泉)
43.9℃(44.8℃の表示もあり)
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天
500円
平日15:30~21:00
土日祝日12:00~21:00
2013/3/17