堤温泉の外観を発見したとき、言い表せない感激に興奮しました。昭和20年代から30年代へタイムスリップしたようなその風情、それだけで、人吉まで来た意義があったような気がしました。
入口を入ると番台の空間、誰もいません。料金箱を発見、200円を入れます。脱衣所は広く、12畳ほどはあるかも知れません。先客は一人、挨拶をして浴場へ。石段を数段降ります。脱衣所の風情もそうですが、浴場の風情もレトロのまま使用されています。
浴槽は2つに分かれ、湯口のある浴槽は幾分熱めです。浴槽の底の4箇所ぐらいから湯が注がれています。
底にもみじのタイルが張られたもうひとつの浴槽は、湯口のある浴槽の底に空けられた穴2箇所から湯が供給されているようです。程よい湯温です。こちらの浴槽がゆっくりできます。
湯は薄い黄金色、鉱物臭ににんまり。口に含むととろりとした味わいです。観察すると、細かい白い湯の華が浮遊しています。
□
堤温泉
人吉市土手町40
アルカリ性単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
49.9℃ 180リットル/分
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯
200円(小学生以下100円、幼児50円)
24時間営業(12:00~15:00休み)
2005/11/3