植木温泉 菊水館

スイカで有名な植木町の北東部に位置する植木温泉は、多くの旅館が合志川の両側に立ち並んでいます。鄙びた公衆浴場好みの私には通り過ぎるだけの温泉街でした。そんな植木温泉のはずれに位置し、七城町へ向かう県道沿いに建つのが旅館菊水館です。



旅館の入口とは別に、立ち寄り湯専門の入口(写真右)があります。玄関を入ると小部屋があり受付の方に200円を渡します。この日は誰もいなくて、「お金は番台に置いてください。」と書いた張り紙が置いてありました。でも番台なんてありません。小部屋のテーブルに100円玉を2枚並べて置いた後脱衣所へ向かいます。
4畳ほどの広さの空間には古い長椅子と脱衣籠があるのみ、洗面台もありません。先客1名、入れ違いに出て行かれました。



浴室へ進みます。岩風呂です。天井が低いしコンクリートむき出しのようです。どうやら浴室は、崖を利用して建てられた旅館の地階に位置するようです。
狭い洗い場、鏡はありません。壁に小さな鏡が1枚貼り付けてあるのみです。シャワー付きの蛇口には温泉がひかれています。岩風呂の岩は、崖を覆い隠すように天井まで連続しています。
湯は岩の奥から竹を縦に半分した樋を流れ、浴槽へ注がれています。無色、有臭です。弱い硫黄の臭いが楽しめます。つるつる感がするらしいのですがはっきりと感じ取ることはできませんでした。

脱衣所にはエアコンがなく、窓は大きく開け放たれていました。この季節エアコンは必需品ですね。


植木温泉 菊水館 ※解体されました
熊本市北区植木町伊知坊311-1
ナトリュウム炭酸水素塩・塩化物泉(アルカリ性低張性高温泉) 
45.1℃
ドライヤー、石鹸、シャンプーなし 掛け流し
200円
2004/7/27


■再訪 2008/6/15
2008年6月いっぱいで岩風呂は閉じられると知り、訪問しました。泉質名を意外に思うほど飲むと硫黄の味がします。とてもお気に入りの湯で、残念。