家族湯入口は堤防側にある。縁側のような印象の引き戸を開けるのだ。建物内に入って直ぐの右手、木製の扉が家族湯の入口だ。家人からは「熱いので加水してください」との助言を受けた。
脱衣所は畳1枚ほど。プラ製の脱衣籠が置かれ、ドライヤーが用意されていた。壁には鏡と扇風機も備わる。アルミ製の引き戸を開けると浴室だ。オフホワイトのタイルが貼られたひと坪ほどの空間は明るい。同時に鼻腔を刺激したのは優しい硫化水素臭だった。
ライオン顔の湯口からは浴槽を満たすに十分すぎる湯量が注がれている。対面する壁には黒ずんだ蛇口が飛び出す。加水用だ。湯口の湯を手で受け止め口に含むと鉱物味が広がる。身を沈めると熱さと優しい肌あたりを覚える。極上の温泉だ。
湯口から注がれら湯はたちまち浴槽を満たし、洗い場へ流れ去る。多量だ。
洗い場にはシャワーが備わる。お湯マークの蛇口を開くと硫化水素臭が広がる。洗い場へも温泉が供給されている。温泉分析表によれば自家源泉のようだ。
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植木温泉 公衆浴場松の湯(家族風呂)
熊本市北区植木町田底311
096(274)6115
アルカリ性単純温泉
48℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
家族風呂(内湯)600円(50分ほど?)
大浴場 200円
8:00~21:30
2020/11/23