菊池神社の参道そば、駐車場への入口がある。浴場入口の看板をくぐると、左手に浴舎が見えてくる。
受付で家族湯をお願いする。家族湯は公衆浴場併設と旅館併設がある。案内されたのは旅館併設の貸切湯だ。あえて灯りを控えめにしたと思われる照明と木をふんだんに用いた古民家風の浴室は、落ち着いた空気が満ちている。窓を開けると広めの坪庭が見える。
湯船の湯をすくってみる。適温だ。湯口からは透明の湯が注がれる。手に取り口に含むと鉱物味を僅かに感じる。湯を鼻に近づけてみる。特段の臭いは感じ取れない。身を沈めるとヌルスベ感が肌に届く。優しく包み込む湯だ。浴槽には溝が刻まれ、溢れた湯は惜しみなく排水溝へ消えていく。
洗い場の蛇口は混合栓だ。ダイヤルを湯に合わせしばらく出してみる。湯は温い。手で受け止め口に含むと浴槽に注がれる湯と同じ味がした。洗い場にも温泉が引き込まれているようだ。
城乃井温泉の近くには整備された公園が広がる。高台からは菊池の町並みを一望できる。11月下旬には紅葉が楽しめる。
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城乃井温泉(貸切湯)
菊池市隈府1375
0968(25)1188 HP
アルカリ性単純温泉
47.5℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
1300円/60分(旅館の貸切湯)
900円/60分(日帰り温泉の家族湯)
6:00~23:00
駐車場:あり
2019/11/4