玉名温泉 湯めぐりの里 竹乃香(家族湯)

玉名温泉街の東側を北から南へ流れる繁根木川を渡り左へ折れ、玉名消防署を過ぎると温泉宿竹水苑が右手に見えてくる。宿の裏手に建つのが家族湯、湯めぐりの里竹乃香だ。宿をほんの少し過ぎた辺りから右へ折れ100mほど路地を進むとバラスが敷かれた駐車場にたどり着く。




日よけのスダレが立てかけられた建物が受付棟で、14室用意された家族湯から選ぶ。自販機でチケットを購入し渡すと、代わりにドライヤーとエアコンのリモコンが入った籠が渡される。すべての部屋には内湯と露天が配置されている。しかもかけ流しだ。なんとも贅沢な湯の使い方だ。湯量が豊富なのだろう。

選んだのは一乃湯、ゆとりある広さの脱衣所には薄い畳が敷かれていた。低い透明ガラス窓からは露天が見えた。脱衣所の一角にはトイレも備わる。



浴室の扉は透明ガラスの引き戸だ。ガラスの向こうには淵にヒノキがあしらわれた内湯が待っている。浴槽を満たすのは透明の湯だ。熱い。そのままでは入れない。思わず洗い場に用意された加水用のホースを伸ばした。

湯口の湯は手ですくえる。源泉温度は57℃だから、湯口へ供給される段階で温度調整がなされているようだ。無臭だ。口に含むと追いかけるように微かな塩味を感じる。しっとり感が肌に残る。浴槽を満たした後の湯は一段低くなっている向こうの淵を越え、流れ去っていく。




戸外には黒い切り石で組まれた浴槽が用意されている。淵の一部に木が設置され寝湯が楽しめる。浴槽の一部が浅く程よい深さだ。露天といえば風景も楽しみの一つだが板塀で囲まれ、空しか見れない。平地にある施設なので仕方ないだろう。湯は内湯と同様に熱い。そのままでは入れず加水した。



内湯の浴槽に直径5㎝メートルほどの穴が開いている。露天の浴槽にも同様の穴が開いている。両方の穴はつながっているようだ。どちらか一方へ湯が流れているのではなく、互いの浴槽温度を均衡に保とうとする役割のようだが、真相は分からない。浴槽を温めた湯は寝湯用に用意された木製の淵の側からあっけなく流れ去っていく。贅沢だ。





玉名温泉 湯めぐりの里 竹乃香(家族湯)
玉名市玉名2020-1
0968(72)2165 竹水苑HP
含弱放射能-アルカリ性単純温泉
57℃
石鹸あり シャンプー類なし ドライヤー(受付時に手渡し)あり
貸切湯14室/内湯+露天
5室/1600円/50分
3室/1900円/50分
6室/2200円/50分
10:00~24:00(受付23:00まで)
※平日/12:00~24:00(受付23:00まで)
駐車場:あり
2019/3/3