菊池温泉街から北へ走る県道133号を5分ほど走ると迫間川に接する。信号機を左折、橋を渡り200mほど進むと温泉宿の案内板が方向を示す。細い坂道を登り詰めると目的地だ。
平屋建ての宿の山側に駐車場があり台数に不足はない。立寄り湯を誘うような看板は見当たらない。おもむろに玄関を入る。左手に受付、カウンターには立ち寄り湯の営業時間や料金が書かれた緑色のボードが置かれていた。
浴場は右手。廊下を進んだ先にあった。奥行きのある脱衣所にはコインロッカーと脱衣棚が備わる。20円と格安なロッカーを利用する。
浴室は10畳間ほどの空間で、ジャグジー稼働の主浴槽が右正面に。左手にはサウナ、水風呂と並び、その先には電気浴槽と洗い場が配置される。右見返りにも洗い場が並ぶ。主浴槽の湯口を探す。浴槽の中から立ち上がる黒い噴水のような構造物から湯が注がれている。湯に臭いはない。色もない。思いに残る特徴を感じない。浴槽の淵に溝が刻まれている。溝から流れ去っていく湯量は限られているようだ。
電気風呂のある場所から戸外に出ることができる。露天風呂が用意されているのだ。岩で組み上げられた浴槽が限られた空間を埋めていた。湯口のある辺りは岩の形状を活かし寝湯として利用できるよう工夫されている。湯温は低めでゆっくりできる。高い場所に位置するため、竜門方面から菊池神社方面までの風景を望むことが可能だ。露天の湯口から注ぐ湯を口に含んでみた。弱い鉱物味をほんのり感じた。
常に3人から5人程度が浴室にいた。サウナを利用する人がほとんどだった。
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菊池温泉 旅館薬師湯
菊池市大字西迫間字榎原164
0968(24)6003
アルカリ性単純弱放射能泉
41.9℃
ボディシャンプーあり ドライヤーあり
内湯 露天 サウナ 水風呂
300円
7:00~22:00
休:第1・第3・第5木曜日
2018/1/20