受付らしき場所へ向かうと、こころの湯と記された暖簾が揺れている。中に入り進んでいくと、暗い印象を受ける空間に自販機を備えた受付があった。左手に浴場入口がある。
脱衣所は広い。100円コインロッカーが備わる。木製の棚にはプラ籠が並ぶ。
浴場には誰もいない。広い空間を独り占めだ。中央に主浴槽、右手奥に薬湯、右手にサウナと水風呂、左手に洗い場が並ぶ。戸外に出ると整備された植栽を楽しめる露天が待つ。
無色透明の湯は塩素臭のみが鼻腔を刺激し、さらりとした感触を肌に残す。内湯は熱めだ。湯口から湯は注がれるが、浴槽を溢れることはない。
戸外に出ると、平石をあしらった露天風呂がある。植栽された緑を眺めながら時間を過ごせる。浴槽に満たされた湯は温めながら、湯口から注がれる湯は温度調整されている。こちらも、湯は注がれるものの浴槽を溢れることはない。
大勢の人々の利用を想定した浴場をひとりで過ごすのは贅沢である。
折りしも澄んだ空気に恵まれ青空が広がったこの日、植栽された緑はその色を輝かせていた。
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栃木温泉 旅館朝陽
阿蘇郡南阿蘇村河陽3986-1
0967（67）0333 HP
単純温泉
51.9℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天 薬湯 サウナ 水風呂
400円
12：00～22：30（サウナ16：00～22：30）
2014/11/22