早稲田の湯

少ない情報をつなぎ合わせ場所を特定した。受付時間が午後4時からと遅い。地元の人々で賑わっているかもしれない。早めに着いて営業開始を待つことにした。
15分ほど前に到着。浴場の方に招き入れられ、10分ほど待つと入浴可能となった。




休憩場所には畳が敷かれている。窓からは阿蘇の山々を視界に捉えることができる。見回すと、飲食店で見かけるボックス席のような場所もあるが、使われてはいないようだ。壁にはこちらの温泉を紹介した新聞記事などが掲示されている。



暖簾をくぐり靴を脱ぐ。靴は下足箱にしまう。脱衣所には木製の棚とプラ籠が用意されている。壁や床、天井も無垢の板が使われている。
戸を開けると浴室だ。右に洗い場が並び、左には浴槽が配置されている。洗い場の床はコンクリートの顔がそのままだ。ザラザラしていないのでそのまま座っても痛くはない。




浴槽は浴室の半分を占めている。浴槽は内側と底、淵に木が張られている。湯口は無骨なパイプで、10cmほどの口径がある。注がれる湯はほぼ無色、浴室に入ると檜のような臭いがする。肌に与える印象に特徴はない。やや熱めだ。
浴槽は二つに分かれ、湯口のない槽へ湯は流れて行く仕組みだ。つまり、湯口のない槽がやや温い。独り占めする時間が10分ほど過ぎた頃、後客。軽く会釈をし、ともに湯に沈んだ。
浴室の窓を開けると、近所の家から丸見えだ。その先は阿蘇の外輪山だ。緑が迫る。浴室に設けられた扉は露天へのドアかと思ったが、その先には何もなかった。




こちらの湯は2014年1月に営業を始めたそうだ。それまではオーナーの家族や近所の方のみが自家用で使っていたらしい。ありがたいことだ。


早稲田の湯(わさだ)
阿蘇市一の宮町中通2585-4
0967(22)0664
単純温泉
54℃
シャンプー類あり ドライヤーなし
内湯
400円(町内200円)
16:00~21:00
2014/8/16