平山温泉のほぼ中心部に位置する「恵荘」、いつも目に留まりながらも通り過ぎていました。
日曜日の昼前、大勢の人でいっぱいです。受付で300円を支払い浴場へ。受付の棟から一つの渡り廊下を過ぎると女湯、もうひとつ渡ると男湯です。100円ロッカーを利用し浴室へ。給湯口からの湯は小さ目の浴槽へ注ぎ、それがあふれて隣の大きい浴槽へ流れ込みます。湯口の浴槽は熱いのですが肩まで入れます。湯口の湯をすくい飲んでみます。硫黄臭が良いですね。浴槽の湯はほぼ透明ですが、給湯口の湯は白濁しています。更に程よいヌルヌル感です。
湯口の側に開け放たれたドア、向こうには露天風呂があります。露天風呂は岩風呂です。日差しよけに黒い網のようなもが天井に張ってあります。湯口は石をくみ上げた石塔のようなところから流れ込んでいます。露天風呂は温く長湯するのには適当かもしれません。湯口の湯も飲んでみますが、内湯と明らかに違います。硫黄臭がとても薄くヌルヌル感も落ちます。
恵荘はセンター方式の温泉施設ですが、湯はさすがに良いですね。湯を楽しみのんびり過ごしたいときには最適の温泉です。
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平山温泉 恵荘
山鹿市平山5300
0968(44)0830
アルカリ性単純硫黄・弱放射能泉
43.5℃
石鹸あり シャンプー、ドライヤーなし
内湯 露天風呂 サウナ
300円
10:00~16:00
泊可
2003/9/14
■再訪 2014/2/28
10年ぶりに訪れた恵荘は、記憶との変化はなく、穏やかに時間が過ぎていました。
平日の昼下がり、浴場には数人の方々が思い思いに湯を楽しんでいます。露天へ続くドアのすぐ側には太いパイプから湯が注がれています。口に含むと玉子味が広がります。ご機嫌な湯の感触に頬が和みます。
岩で組まれた露天には、冬の陽を楽しむ方々が目を閉じて湯に身を沈めています。湯口から注がれる湯は露天を温め、そして溢れ去って行きます。
分析表によればPH値は9.6とのこと、自然で優しいヌルツル感が残ります。