湯山温泉 市房観光ホテル

水上村は人吉市から車で30分ほど、商店や民家が点在し田んぼが広がる田園地帯です。市房ダムを越えるため、やがて国道388号はループ橋を介して山間へと延びてゆきます。
村の中心部にある市房ダムを過ぎると、湯山温泉が近づいたことを知らせる石の表示が目に留まります。



表示に従い右方向へ進みます。通りには石が敷き詰められています。趣を感じます。ただ、目的地である市房観光ホテルは、石畳が終わったその先にあるのでした。



夕刻、5時過ぎに到着したところ、宿泊客が入浴中で待っていただきたいとのこと。フロントロビーでしばらく待ちます。15分ほどして、そろそろよさそうですとのこと。廊下の奥にある浴場を目指します。左側が男湯です。



脱衣所には棚と広鏡の洗面台。



ドライヤー備え付けです。



しゃれた木製の温泉分析表が掲示されています。



熊本県らしくピンクの縁の張り紙「温泉の利用上について」も掲示されています。加温以外手が加えられていないようです。



先客2人。しばらくして後客1人。いずれも宿泊客らしく、長湯せず出られました。浴室は木の味わいを残し落ち着きを感じる風情が漂っています。



石とコンクリートで組まれた浴槽はふたつに別れ、湯口側が普通、もう一方のほうが温めです。



浴槽に身を沈めると、肌を包まれるような感覚を覚えます。泡付きはさほどありません。無臭です。
掲示には微硫黄臭とありますが、それを感じ取れません。無臭かと・・。ほとんど透明の湯、凝視するとクリーム色の片が多数浮遊しています。湯の花でしょう。



山間ののどかな景色を眺めながらしばらくの間貸切を楽しませていただきました。至福の瞬間です。



洗い場には温泉は供給されていないとの掲示があります。親切なお知らせに宿の方の人柄がわかるような気がします。この日はゴールデンウィーク中ということもあってか、湯山温泉一体は賑やかな声がこぼれていました。


湯山温泉 市房観光ホテル
0966(46)0234 HP
球磨郡水上村湯山357
アルカリ性単純泉 34.1℃
300円
7:00~9:00 15:00~21:00
2010/5/2