家族湯に入りその後ジャングル風呂に入りました。案内された家族湯(松本城)は、2部屋が連なる1戸建ての旅館の部屋でした。家族湯、それは旅館の部屋風呂であって、家族湯専門の施設ではありませんでした。
400円でお湯が溢れる岩風呂風の浴槽は、1.5m×1mほどの大きさです。弱い硫化水素臭とわずかに湯の華を確認しました。湯は源泉から直接引かれているのか、熱い!水道の蛇口をひねり水を加えました。
しばらく湯に浸かっていましたが、物足りない。ジャングル風呂という名前に抵抗はあったものの、大浴場に入ってみることにしました。
4畳ほどの脱衣所には100円ロッカー(返却式)が20個とトイレ、そして家庭用洗面台が1台あります。その洗面台の横の黒いサッシのドアを開くと浴室が広がります。なるほどジャングル風呂です。たくさんの木々が生い茂っています。
浴槽は岩風呂で、奥には洞くつがあります。しかし、私の目はすぐさま浴槽の底を埋める白い色に奪われてしまいました。湯の華です。これほどの湯の華とは初めての出会いです。浴槽を歩くと足跡がつくのです。嬉しくて、浴槽の湯の華ばかり眺めていました。
湯口を探してみました。向かって左側の洞くつ入口の湯面から20cmほど下がったあたりに湯口を見つけました。手を入れてみると熱い!源泉が直接供給されているようです。水は注がれていないので、湯温調整は12畳ほどの広い湯面が自然冷却の役割を果たしているようです。
洗い場は3箇所、お湯の印の蛇口をひねってみますが湯が出ません。故障でしょうか?洗い場の面積はほどほどです。浴室を眺めていると、木の葉があちこちに落ちています。ジャングル風呂だから仕方ないのでしょうが・・・。
この日、おばさんが一人で管理をされているようでした。宿泊の人もいないようで、ひっそりとした印象でした。湯の華いっぱいの湯に満足しましたが、立派で大きすぎる施設を持て余されてるようで、いつまで存在するのか少々心配になりました。
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山川温泉 旅館山川城 (別名の宿に変更されたようです)
阿蘇郡小国町北里1426
単純硫黄泉
リンスインシャンプーボディーソープ ドライヤー有り
500円
(家族湯はコインが必要:約400円)
2004/3/11