平山温泉 元湯

2016年11月に元湯がリニューアルしたと知り訪れた。ヌルスベ感を肌に残す平山の湯は、源泉そのものが適温で誕生する。幾度となく足を運ぶ温泉郷だ。




土曜日の昼下がり、駐車場には車がずらりと並ぶ。受付棟も、その後ろで控える浴舎も真新しい。赤いのれをくぐり受付棟に入る。自販機で入浴券を購入する。右手にある受付の方に渡す。受付棟には休憩スペース、果物などの販売コーナーが用意されている。

青暖簾をくぐり扉を開けると脱衣所だ。鍵付きの無料ロッカーが用意されている。洗面台にはドライヤーが2つ、無料だ。木材を多用した内装に落ち着きを覚える。



扉を空けると浴室だ。明るい。かかり湯が肌を流れる。右には洗い場が並び、左から正面にかけて浴槽が配置されている。2槽に分かれる浴槽の正面槽は熱めで、左の槽は適温だ。浴槽を満たす湯は透明で澄んでいる。
湯口の湯を口に含むとあっさりとした玉子味と弱い苦みが舌に届く。浴槽の湯を見つめていると白い湯の華が盛んに浮遊しているのが分かる。湯上りの肌は潤いに溢れ、ヌルスベ感を残す平山温泉らしい湯だ。



戸外には岩であしらわれた露天が配置されている。左には斜面が立ち上がる。植栽されているようだが、冬のため草木は眠っている。広い青空と冷気が火照る肌を冷ましてくれる。
建物も浴舎も一新された元湯、湯だけは今までと変わらぬ掛け流し極上の湯だ。


平山温泉 元湯
山鹿市平山256
0968(43)2041
平山温泉観光協会HP
アルカリ性単純温泉
43.4℃
シャンプー類なし ドライヤーあり
内湯 露天 水風呂
300円
6:00~21:30
2017/1/28