内牧温泉 大観荘

内牧温泉街で比較的観光客の姿を多く見かける通りに面し、広い駐車場を備える宿だ。ロビーに立ち入ると、フロントの奥から女性の方が出てこられた。立寄り湯をお願いする。浴場はロビー奥から右へ折れた先にあった。




緑色の暖簾が揺れている。開け放たれた引き戸を抜けると脱衣所だ。100円コインロッカーと、藤籠が並ぶ木製の棚が置かれている。洗面台は二つある。
スリガラスの引き戸を開けると10畳間ほどの広さに相当する浴室が現れた。正面に浴槽、左右の壁に洗い場が各3箇所、配置されている。



湯口からは途切れることなく湯が注がれている。やや温めの適温で、肩まで沈めてゆっくり時間を楽しめる。絶妙の温度だ。薄い褐色を帯びた湯で、口に含むと鉱物味、鼻を近づけるとツンとくる鉱物臭を感じる。にんまりしてしまうほど、温泉らしさを感じられる。
浴槽の内側は平石で組み上げられている。淵に溝などは刻まれず、溢れた湯は淵の全てを撫でるように流れ去っていく。




右手の壁には腰高のガラスがはめられている。石灯籠などが置かれた戸外を眺めることができる。



惜しげもなく湯が浴槽を溢れ去る情景は内牧温泉ならではの魅力だ。

通りに面した場所に温泉が導かれている。手を入れると温泉気分を味わえる。



土曜日の昼、宿は静かであった。秋から冬に向かう季節は温泉に惹かれる時期でもあるが、内牧温泉は静かであった。


内牧温泉 大観荘
阿蘇市内牧246
0967(32)0999 HP
含石骨・芒硝泉
47.2℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯
400円
9:00~20:00
2016/11/5