


玄関に入ると様々な掲示物が迎える。料金は正面にある料金箱へ入れる。男湯と記された左手の扉を開ける。脱衣所には木製の棚とプラ籠が並ぶ。トイレ、扇風機が備わる。上半分が透明ガラスの扉を開けると浴室だ。
左手の壁に洗い場が並び、右手に浴槽が配置されている。洗い場の壁の上部には名札が並ぶ。依然は浴槽の壁に掛けられていた。



浴槽は浴室の半分ほどを占め、平石をあしらった立派な造りだ。再建された際の浴槽はコンクリート製だった。右隅に設けられた湯口からは勢いよく湯が注がれている。湯口周りには乳白色の付着が見られる。透明に近い湯は熱い。肩まで身を沈めることは可能だが肌が一気に赤くなる。浴槽内では白い温泉成分、湯の花が浮遊している。浴槽を溢れた湯は淵を超えて大量に洗い場の床へ流れ去っていく。



広く開け放たれた窓からは北里川を挟んで棚田の連なりが見える。左手には旧国鉄宮原線の橋梁を臨む。穏やかな心持で湯に親しめる共同浴場だ。
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山川温泉 ほたるの里温泉
阿蘇郡小国町北里字天神平1534-1
含硫黄-カルシウム-ナトリウム(硫化水素型)
44.2℃
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯
300円(子供100円)
8:00~21:00
2016/7/24