11時過ぎに立ち寄り湯をお願いした。しばらくフロントで待ち案内を受けた。
男性浴室は少し廊下を進んだ左側にある。脱衣所はコンパクトだ。年代物の小さな木製の棚には貸しタオルが用意されている。
透明ガラス戸の先には内湯と長方形の露天風呂が陽光を受けている。湯は九分程度満たされている。澄んだ透明の湯だ。ライオンの造形が内湯の湯口を飾る。2か所ある湯口の一つから注がれている。
かかり湯をする。適温だ。湯を口に含むと弱い玉子味がする。特筆する臭いはない。身を沈めるとやがて肌がヌルツル感を覚える。浴槽内には昭和の思わせる紺色のタイルが貼られ、湯の美しさを際立たせる。
シャンプー類が用意された側に洗い場がある。水が出る蛇口のみのため、浴槽から湯をすくって体を洗うことになる。
内湯の隣には露天がある。高い塀の上には桜の木が枝を伸ばす。春になれば桜を眺めながら湯を楽しめそうだ。限られた空間を巧みに利用して極上の湯をかけ流しで提供している。
湯を楽しんでいると内湯も露天も湯は浴槽を満たし、淵に刻まれた溝から流れ去っていた。
泉質に関する掲示を見つけることができなかった。泉質と源泉温度は旅館組合のチラシによる。
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菊池温泉 宝来館
菊池市大字隈府1124
0968（25）2703 HP
アルカリ性単純温泉
44.3℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天
500円
11：00～16：00
2015/12/20